企業は銀行から融資を受けられる機会が減っており、資金の調達が上手くいかないことも少なくありません。そこで、新たな資金調達の方法として注目を集めるのがコインチェック IEOです。しかし、仮想通貨の発行で得られる資金に不安を抱えている企業も少なくありません。ここではコインチェック IEOの特徴や利用するメリット、参加時の抽選倍率などについて解説します。
IEOの特徴
IEOのメリットとデメリット
IEOは仮想通貨取引所と企業の両方にメリットがある方法です。まずメリットは、上場の時期が決まっていることです。通常、新しい仮想通貨は投資家に売り、プロジェクトの資金を調達します。これが「ICO」と呼ばれる方法です。しかし、上場することまでは事前に約束されておらず、仮想通貨の発行元までリサーチもしないという欠点があったことに不安を持つ投資家も多かったわけです。それに対しIEOでは、上場の時期が先に決められており、発行元のリサーチも実施します。上場までをサポートする仮想通貨取引所は、企業の審査もしっかり行っているため、投資家にとってもIEOを利用することは大きなメリットです。
また、仮想通貨取引所にとってIEOを始めるメリットは、投資家からの認知度の向上を図れることです。さらに、プロジェクトを達成したことにより大きな信頼を得られます。新しい資金調達方法として投資家にも注目され、IEOを利用するメリットが高まっています。
一方、IEOのデメリットは、すぐに大暴落するリスクがあることです。販売される仮想通貨が投資家にとって安全とし、最初は価格が上がるがすぐに下落するプロジェクトも多いでしょう。これは投資家が価格の上がった仮想通貨を売ってしまうことで起こります。
値上がりの期待度
過去海外仮想通貨取引所でIEOされた時の状況は?
2019年に海外で始まったIEOは、仮想通貨取引所の取引を通じて、たった半年で280億円以上の資金を調達することに成功しています。そのときに実施された企業参加のプロジェクトは72個です。一度、成功モデルが示されたことで、次々にIEO事業に参入する海外の仮想通貨取引所があらわれます。半年で10億円以上の資金調達を達成したのはそのうちの5つです。値上がりの規模は、10倍を超えるプロジェクトも出ています。しかし、最後に価格がプラスとなったプロジェクトは半分ほどという現状もあります。
Coincheck IEOへの参加方法
日本でのIEOは、国内の仮想通貨取引所が開設されるまで、海外の取引所を利用する方法が一般的です。海外でIEOに参加する場合、まずは事業者登録を行います。本人確認を済ませた後、口座を解説して参加条件となる最低限のコイン購入を済ませてIEOに申し込みます。申込みは抽選期間を設けているため注意が必要です。後は抽選結果を確認し、選ばれた企業がプロジェクトの仮想通貨(この場合は「トークン」)を購入できる権利が与えられます。IEOの抽選確率はプロジェクトによりますが、倍率はおよそ2~50倍です。このように、海外の仮想通貨取引所でもIEOに参加できます。
まとめ
■資金調達に困ったらIEOに参加する
IEOは、さまざまなメリットがある資金調達の方法です。2021年には国内でも開始されることが決まっています。すでに海外では、2019年頃から10億円を超える資金調達の結果を出す仮想通貨取引所が5つもあらわれています。もちろん、暴落するリスクはデメリットとしてありますが、今後の市場成長や資金調達の安定した方法としてこれから期待されるサービスです。
日本初IEO 抽選販売は7月15日まで。