cTraderコピーは FXプラットフォーム「cTrader」でコピートレードができるサービスですが、今回はコピーするトレーダー(通称:ストラテジープロバイダー)をどのように選べば良いのか、いくつかのポイントを解説していきます。

トレーダーを選ぶ時の4つの重要ポイント

トレーダーを選ぶ時は、いくつかチェックしておきたい重要ポイントがあります。今回はcTraderのトレーダー選びで特に重要と思われる4つのポイントを紹介しておきます。

  1. ROI

 

ストラテジープロバイダーを選ぶとき、まず注目したいのがROIという数値です。ROIとは、「Return On Investment」の略称で、投資収益率や投資利益率を意味します。簡単に言えば、投資でどれだけの利益を出すことができたのかを表す指標です。

 

トレーダーのROIはストラテジー一覧画面で確認できます。ROIの変化はグラフに表示されます。右肩上がりで、なおかつ滑らかなものが、安定的に利益を出せているストラテジーと判断できます。

ストラテジーは安定志向で選択することをおすすめします。

  1. 最大ドローダウン

 

こちらも戦略トレーダーの安定性を判断する項目です。最大ドローダウンとは、資産に対して、ポジション保有時に最大どれだけ下落したかを表す指標です。

 

例えば、資金100万円が口座残高にあるときにエントリー行い、そのポジション決済時に10万円の損失が出たとします。その場合のドローダウン(下落率)は10%です。

 

最大ドローダウンとは、ドローダウンのうち最大のものを意味します。cTraderコピーでは、個別の戦略画面の「概要」で「最大口座残高ドローダウン」という名前で表示されています。

画像の最大ドローダウンは8.11%と記録されており、比較的安定した成績を残していると言えるでしょう。最大ドローダウンはできれば10%未満、最大でも20%以内の戦略が望ましいと言えます。

  1. フォロワー数

 

フォロワー数は、その戦略の信頼性を表します。人気が高いということは、戦略に対して信頼度や期待が高いことを意味します。

 

フォロワー数は個別の戦略ページの「コピー者」で確認することができます。Ichiさんという方はコピー者765人(2021/7/21)となっており、非常に人気の高いストラテジープロバイダーと言えます。

フォロワー数が500人を超えるようなトレーダーはなかなかいませんが、できればフォロワー数が100人程度はいるトレーダーを選びたいところです。

  1. 利益 (利益&プロフィットファクター&勝率)

 

ストラテジープロバイダーを選択するとき、ほとんどの人が重視するのが、どれだけ利益が出ているかということだと思います。

 

cTraderの利益に関する記載は3種類あり、個別の戦略ページで確認できます。

 

・利益・・・トレードによってこれまで得た利益額

・プロフィットファクター・・・総利益÷総損失

・収益率・・・利益が出た取引数÷損失が出た取引数

プロフィットファクターはトレードで出た利益と損失の比率を表します。総損失額が10万円、総利益額が20万円であればプロフィットファクターは2となります。

 

収益率は勝ち取引と負け取引の比率のことで、いわゆる勝率のことです。勝率は高い方が望ましいですが、勝率が低い場合であっても、取引あたりの利益が大きく取引あたりの損失が小さければ、トータルで利益を出すことが可能です。収益率は参考程度に確認しておきましょう。

 

上の画像、トレーダーIchiさんの数値は、3つどれも良好な成績を残しています。非常に優秀なトレーダーと言えるでしょう。

フィルターをかけてトレーダーを選ぶ方法

2021年7月現在、ストラテジーを提供しているトレーダーは1000人近くいます。1000近くの戦略をすべて確認するのは困難なため、フィルター機能を利用することをおすすめします。

トレーダー選択画面の「More Filter」をクリックすると、フィルターにかけることができる項目の一覧が表示されます。

各項目の数値を設定し、「適用」をクリックします。次にフィルターにかけるときのポイントを紹介します。

 

ストラテジー年齢

ストラテジー年齢は運用期間を意味します。成績を見極めるとき、できるだけ長期間トレードしているトレーダーの方が信頼度は高いと言えます。

できれば3か月以上の期間に設定してフィルター機能を利用することをおすすめします。

 

コピー者

先ほども紹介したように、フォロワーは100人以上抱えているトレーダーが望ましいので、コピー者は100人以上に設定しましょう。

 

フィルターをかけてみよう

実際にストラテジー年齢とコピー者についてフィルターをかけてみると、一気にトレーダーが絞られることが分かります。

先ほどまで1000近い選択肢があったものの、フィルターを掛けた後は27の選択肢まで絞られました。選択肢の数は、選択画面の左下で確認することができます。

このフィルターはあくまでも一例なので、自身の運用計画や資金状況に合わせてフィルターを行いましょう。

コピーを開始する方法

最後にコピーを開始する方法を解説します。コピーを開始する方法は非常に簡単です。cTraderにログイン後、コピーしたいストラテジープロバイダーの「コピー開始」ボタンをクリックします。

コピーを開始」という画面が表示されたら、アカウントと金額を選択します。条件も確認して、問題なければ緑色の「コピーを開始」ボタンをクリックしてください。

まとめ

以上がストラテジープロバイダーの選び方でした。コピートレードを成功させるためには、上手なプロバイダー選びが欠かせません。プロバイダーを選ぶときは、今回紹介したポイントを参考にしてみてください。

 

コピートレードを成功させるには、裁量トレード同様に経験が必要です。最初はデモ口座でも良いので、トレーダーを選んで口座の運用を任せてみましょう。

 

ROI、最大ドローダウン、利益などの項目を見ながら選別を行うことで、どのような特徴を持つトレーダーを選べば良いのか、少しずつ分かってくるでしょう。

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